スタッフブログ
小山市で変形性膝関節症と言われた方へ|まずやってほしい「お皿(膝蓋骨)の運動」
「変形性膝関節症と言われたけど、何をしたらいいの?」
「膝が痛いから、なるべく動かさないほうがいい?」
そんな方に知ってほしいのが、膝は適切に動かすことも大切だということです。
変形性膝関節症のセルフケアというと、太ももの筋トレやストレッチを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、今回注目してほしいのは「お皿」です。
正式には**膝蓋骨(しつがいこつ)**といいます。
当院では患者さんの状態に応じて、このお皿を自分で動かすセルフケアをお伝えしています。
今回は「変形性膝関節症のケア」シリーズ第1弾として、30秒ほどでできる「お皿の運動」をご紹介します。
膝のお皿は動くの?
「そもそも、お皿って動くんですか?」
と思う方もいるでしょう。
実は、膝のお皿は完全に固定されている骨ではありません。
膝を曲げたり伸ばしたりするときには、大腿骨に対して膝蓋骨も動きます。
そのため膝を見るときには、膝の曲げ伸ばしだけでなく、お皿の動きに注目することもあります。
当院でも、変形性膝関節症の患者さんを見る際には、膝全体の状態とともにお皿の動きを確認することがあります。
変形性膝関節症は「動かさないほうがいい」とは限らない
膝が痛いと、
「できるだけ動かさないほうがいいのでは?」
と思いますよね。
しかし、変形性膝関節症に対する運動療法は、国内外で広く用いられている保存的な治療の一つです。
筋力をつける運動や、身体の状態に合わせた有酸素運動などが推奨されています。
もちろん、
「痛くても我慢して動かしましょう」
という意味ではありません。
その日の痛みや腫れなどを確認しながら、自分の状態に合った運動を行うことが大切です。
お皿を動かす治療も研究されている
膝蓋骨を動かす「モビライゼーション」と呼ばれる治療についても研究されています。
変形性膝関節症の患者さんを対象とした研究では、医療者による膝蓋骨モビライゼーションと自宅で行う筋力運動を組み合わせた介入で、痛みや身体機能などの改善が報告されています。
ただし、ここには注意が必要です。
この研究は、今回紹介する、
「自分でお皿を上下・左右・斜めへ30秒動かす」
という方法そのものを調べたものではありません。
ですから、「この30秒運動をすれば変形性膝関節症が治る」という意味ではありません。
当院で患者さんへお伝えしているセルフケアの一つとしてご紹介します。
当院でお伝えしている「お皿の運動」
それでは実際にやってみましょう。
1.膝を伸ばす
まず、膝を伸ばした状態になります。
できるだけ力を抜いて、楽な状態をつくります。
2.お皿を確認する
膝の前側にあるお皿(膝蓋骨)を確認します。
お皿の周囲に手を添えます。
3.上下に動かす
まずは、お皿を上下方向へ無理のない範囲で動かします。
強く押し込む必要はありません。
4.左右に動かす
次に、左右方向へ動かします。
こちらも痛みを我慢せず、動かせる範囲で行います。
5.斜め方向にも動かす
最後に斜め方向にも動かしてみましょう。
上下・左右だけではなく、さまざまな方向へやさしく動かすイメージです。
6.全体で30秒ほど
上下・左右・斜めを合わせて、目安は30秒ほどです。
無理に大きく動かす必要はありません。
「たくさん動かしたほうが効く」「強く押したほうがいい」わけではないので、自分の膝の状態を確認しながら行ってください。
また、30秒という時間は当院で患者さんへお伝えしている目安であり、すべての変形性膝関節症の方に医学的に一律推奨されている時間ではありません。
痛みを我慢して動かさない
セルフケアで大切なのは、無理をしないことです。
お皿が動きにくいからといって、力任せにグイグイ動かす必要はありません。
動かしたときに強い痛みが出る場合は中止してください。
また、膝が明らかに腫れている、熱を持っている、急に強い痛みが出たなど、いつもと違う状態がある場合には、自己判断で動かし続けないようにしましょう。
症状が強い場合や急に悪化した場合には、医療機関で状態を確認することも大切です。
お皿の運動だけで終わらせない
今回紹介したお皿の運動は、あくまでセルフケアの一つです。
変形性膝関節症のケアでは、
筋肉を動かす。
身体を動かす。
膝の状態に合わせて運動する。
日常生活で膝にかかる負担を考える。
こうした複数の視点が大切です。
「お皿を30秒動かしたから終わり」ではなく、毎日自分の膝の状態に目を向けるきっかけにしてみてください。
まとめ|まずは30秒、お皿をやさしく動かしてみよう
今回は「変形性膝関節症のケア」第1弾として、当院でお伝えしている「お皿の運動」をご紹介しました。
方法はシンプルです。
膝を伸ばした状態で、お皿を、
上下・左右・斜め
へ無理のない範囲で動かします。
目安は全体で30秒ほどです。
ただし、お皿を動かすことで軟骨が元に戻ったり、変形性膝関節症そのものが治ったりすると保証するものではありません。
また、痛みを我慢して強く動かす必要もありません。
変形性膝関節症と上手につき合っていくためには、膝をただ休ませるだけではなく、状態に合わせて身体を動かしていくことも大切です。
まずは自分の膝に触れて、
「今日はお皿がどのくらい動くかな?」
と確認するところから始めてみてください。
毎日の小さなセルフケアを、自分の膝の状態に目を向ける習慣につなげていきましょう。



















































